東京ディズニーランドの中に、一般にはほとんど知られていない“秘密のレストラン”が存在することをご存知でしょうか。その名も「ディズニークラブ33」。完全会員制で運営されているこの施設は、通常の来園者がふらりと立ち寄ることはできず、多くの人にとっては憧れの存在となっています。

本記事では、ディズニークラブ33とはどのような場所なのか、読み方と名前の由来、さらには「ディズニーランドのどこにあるの?」といった素朴な疑問にも答えていきます。また、「グッズはどこで買える?」「ランチ料金はいくら?」といった利用時の詳細や、「ドレスコードに注意」するべき理由など、事前に知っておきたいポイントも網羅します。

さらに、「初期費用はいくらぐらい?」「会員権の値段の目安とは」といった会員制度の仕組みや、「会員になるにはどうする?」「一般人が入るには?」という関心の高い疑問にも具体的に解説。「株主なら入れる?」「有名人や芸能人の会員は?」といった噂についても検証します。

一方で、「終了した理由とは?」「閉店の噂の真相」など、近年囁かれるクラブ33に関する誤解や真偽不明の情報、「最悪」と言われる理由についても触れ、事実と憶測をしっかり切り分けてご紹介していきます。

ディズニークラブ33について深く知りたい方に向けて、信頼できる情報をもとに、できる限りわかりやすく丁寧にまとめました。この記事を通して、クラブ33の特別な世界に少しでも近づいてみてください。

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この記事を読めば、ディズニークラブ33に関する疑問や注意点がしっかりわかります。スムーズなパーク体験のために、ぜひチェックしてみてください♪

この記事のポイント
  • ディズニークラブ33の基本情報と読み方

  • 施設の場所や入店方法

  • グッズやランチ料金などの詳細

  • 会員制度や会員権の仕組み

  • 閉店・終了の噂やその真相

ディズニークラブ33の基本情報

この章のポイント
  • ディズニークラブ33とは
  • グッズはどこで買える?
  • グッズはどこで買える?

ディズニークラブ33とは


ディズニークラブ33とは、東京ディズニーランドの中に存在する「完全会員制」のレストランで、一般の来園者がふらりと訪れて入れるような施設ではありません。多くのガイドブックやパークの公式マップにも掲載されておらず、その存在自体がほとんど知られていない“秘密の場所”としてディズニーファンの間で語られてきました。

クラブ33は、もともとアメリカ・カリフォルニアのディズニーランドにある「Club 33(クラブ・サーティースリー)」が起源です。カリフォルニア版のクラブ33は、ウォルト・ディズニー本人がVIPをもてなすために設計したという背景があります。日本におけるクラブ33もその思想を受け継ぎ、東京ディズニーランド開業時から存在しています。ディズニーリゾートの関係者、スポンサー企業の役員、または一部の特別な個人が利用できるという性質上、一般の来場者には非公開で、詳細な情報も外部には明かされていません。

施設はワールドバザールの一角、三井住友銀行の出張所とマジックショップの間にある扉の奥にあります。その扉には「33」と小さく記されているだけで、知らなければただのパーク装飾の一部に見えるほど目立ちません。利用には厳密な事前予約が必要で、予約者の名前と来店時間をインターホンで告げることで、ようやく扉が開かれます。入店後は、高級ホテルのラウンジのような上品で落ち着いたエントランスが広がっており、受付後に案内される2階がメインのダイニングエリアとなっています。

クラブ33では、東京ディズニーランド内では珍しくアルコールの提供が許可されており、シャンパンやワインなどもオーダーできます。料理は本格的なフランス料理のコーススタイルで、シーズンや日によってメニューが異なるため、何度訪れても新しい体験ができます。ランチとディナーで提供内容や価格帯が異なり、より華やかな演出や眺望を楽しめるディナーは特に人気です。窓からは、シンデレラ城やパレードが見える設計となっており、夜にはエレクトリカルパレードや花火を室内から静かに鑑賞することができるのも魅力のひとつです。

さらに、クラブ33では限定グッズの購入が可能で、一般のショップでは一切販売されていないアイテムが数多く取り揃えられています。例えば、クラブ33のロゴが入ったマグカップやキーホルダー、ぬいぐるみ、さらには高額なティーカップセットなど、希少価値の高い商品が用意されています。こうした商品は基本的に1種類あたりの購入数が制限されており、転売目的での購入は禁止されています。再販が行われないケースも多いため、ファンの間では「幻のグッズ」として人気があります。

クラブ33は、かつてはJCBの最上位クレジットカード「ザ・クラス」の所持者向けに抽選で入店チャンスが与えられていた時期もありましたが、この特典も2019年をもって終了しました。現在は新規会員の募集も停止されており、基本的には既存の会員やスポンサー企業の関係者からの招待がない限り、一般人が利用する手段はほぼ存在しません。こうした排他的な運営方針もまた、クラブ33をより一層神秘的で憧れの存在としている要因の一つです。

このように、ディズニークラブ33は東京ディズニーランドの中でも極めて特別な位置づけのレストランです。ただ豪華なだけでなく、ディズニーブランドの象徴として、限られた人だけに提供される“夢の延長線上にある現実”とも言える場所でしょう。

読み方と名前の由来

「ディズニークラブ33」の正式な読み方は「クラブサーティースリー」です。数字部分をそのまま読んで「クラブさんじゅうさん」と表現されることもありますが、公式的には英語読みの「サーティースリー」が一般的です。ディズニーファンや関係者の間でも、自然とこの呼び方が浸透しており、通な印象を与える呼称とも言えるでしょう。

この名称の由来については、いくつかの説が存在しますが、最も信憑性が高いとされているのが、アメリカ・カリフォルニア州のディズニーランドにある元祖「Club 33」の地番にちなんだという説です。1967年に設立されたカリフォルニア版のClub 33は、「ニューオーリンズ・スクエア」の33番地にあったことから、その住所番号をそのまま施設名に採用したとされています。このクラブは、当時ウォルト・ディズニーが企業スポンサーやVIPゲストを招待するための社交場として設計した特別な空間でした。

東京ディズニーランドのクラブ33も、これと同様に、特別な顧客や関係者をもてなすための非公開施設として誕生しました。日本版クラブ33の名前も、カリフォルニアのクラブ33のコンセプトとネーミングに倣い、そのまま「Club 33」の名称が継承された形です。日本独自の施設でありながら、グローバルなディズニーブランドの一貫性を保つためにも、同名を使用する意義があったと考えられます。

一方で、もう一つの由来として挙げられるのが、東京ディズニーランド開業当時のスポンサー企業が33社あったことを記念して名付けられたという説です。確かに、ディズニーランドは複数の大手企業の協賛によって運営されており、特にパーク初期にはスポンサー企業の存在が極めて重要でした。ただし、こちらの説はあくまで憶測の域を出ておらず、公式な裏付けは公表されていません。

このように、「クラブ33」という名前にはディズニーの歴史や伝統が深く刻まれており、その名称を口にするだけで、ただのレストランとは違う特別な存在であることを感じさせてくれます。読み方を正しく知ることは、クラブ33について語る際の基本知識とも言えるでしょう。名前の背後にある背景や由来を理解することで、クラブ33に対する理解と憧れがさらに深まるはずです。

ディズニーランドのどこにあるの?


ディズニークラブ33は、東京ディズニーランドの中でも、特に人通りの多い「ワールドバザール」にひっそりと存在しています。しかし、通常のレストランやアトラクションのように地図やアプリに掲載されていないため、場所を知らなければ見つけるのは極めて困難です。入り口には看板も案内もなく、ディズニーランドに何度訪れていても気づかない人が大半です。

具体的には、ワールドバザールをシンデレラ城に向かってまっすぐ進み、中央の交差点を左折した先にクラブ33の入り口があります。この場所は、三井住友銀行の出張所と「マジックショップ」という店舗の間に位置しています。一見するとただの壁のように見えるその扉には、小さく「33」という数字だけが表示されており、通り過ぎてしまう人も少なくありません。

この扉は常に閉ざされており、入店には厳密な事前予約と会員認証が必要です。扉の横に設置されたインターホンを使って、来店者の名前と予約内容をキャストに伝えることで、内部から解錠され、ようやく中に入ることができます。もちろん、飛び入りでの入店や、近くまで行って様子を見るといった行為も基本的にはNGです。セキュリティがしっかりしており、一般ゲストがうっかり近づいても注意されることはありませんが、内部の様子がうかがえることもほとんどありません。

建物の外観はクラシックな洋風の造りで、周囲の街並みに溶け込むように設計されています。つまり、意図的に「目立たない」ように作られているのです。これは、ディズニークラブ33が元々「表に出すことを前提としない特別空間」として設計されていることの象徴でもあります。

このように、クラブ33は東京ディズニーランドの中心部に位置しながらも、存在を感じさせないほどの“静かな場所”として成り立っています。位置を把握していても、その扉の向こうに何があるのかを体験できる人はほんの一握りしかいないという事実が、この場所にさらなる神秘性と憧れを与えているのです。

グッズはどこで買える?

ディズニークラブ33のグッズは、東京ディズニーランドの一般的なショップやオンラインでは一切購入することができません。販売されているのは、クラブ33の店内のみ。つまり、実際にクラブ33に入店した人だけが購入できる完全限定品です。この徹底した“クローズド販売”によって、グッズは非常に高い希少価値を持っています。

店内には、専用の販売棚やカタログが用意されており、グッズの種類も多岐にわたります。定番として人気があるのは、クラブ33のロゴがあしらわれたマグカップやキーホルダー、ピンバッジ、ポーチなどです。その他にも、食器セットやワインボトル、記念プレートなど高額商品も取り揃えられており、購入者の年齢層や目的に合わせた商品が用意されています。

購入には制限も多く、一人につき同一商品は5点までというルールが設けられているほか、在庫状況も日によって異なるため、訪れるタイミングによっては目当ての商品が売り切れている場合もあります。また、これらのグッズはすべて非公開で販売されているため、事前にラインナップを確認する手段もありません。商品はシーズンごとに入れ替わることも多く、「次に来たときにはもう手に入らない」という状況も少なくありません。

クラブ33では、記念日などの特別な利用時に、グッズとは別に非売品の記念品が提供されることもあります。例えば、来店日が刻印されたオリジナルシールや小さな記念カードなど、個人に合わせたささやかなギフトが用意されることがあるのです。これらも一切販売されていないため、もらった人だけの貴重な記録となります。

また、クラブ33のグッズはフリマアプリなどで高値で取引されることもありますが、これは規約上禁止されており、運営側としても転売対策には力を入れています。購入者に対して注意喚起がなされることもあり、信頼関係のうえに成り立っている販売システムであることがわかります。

つまり、クラブ33のグッズは「その場に立ち会った人」だけが入手できる、極めて限定性の高いアイテムです。ディズニーランドのグッズの中でも別格の存在であり、それゆえにコレクターやファンからは非常に高い人気を集めています。一般販売されないという仕組みが、クラブ33の「特別感」をより一層強調しているのです。

ランチ料金はいくら?


ディズニークラブ33のランチ料金は、一般的なパーク内レストランと比べると非常に高額で、特別な価格帯に設定されています。具体的には、大人1人あたり15,000円から25,000円前後が相場です。ただし、これは時期やイベント、メニュー構成によって前後するため、明確な定価があるわけではありません。

提供される料理は、コース形式のフランス料理が基本となっており、前菜からメイン、デザートまで本格的な内容が並びます。また、料理だけでなく、クラブ33の特別な雰囲気やサービスを含めて“体験そのものに価値がある”と捉えるべきでしょう。パーク内で唯一アルコールが提供される点も特徴的で、シャンパンやワインなども別料金で楽しむことができます。

例えば、過去に提供されたランチコースの一例を挙げると、フォアグラのテリーヌを使った前菜、オマール海老のポワレ、国産牛フィレ肉のステーキ、そしてオリジナルのスイーツプレートなどが登場しています。さらに、食後にはクラブ33限定のコーヒーや紅茶が提供され、カップやプレートにはクラブ33のロゴがあしらわれていることもあります。

このように、一見すると“高額”に見える価格設定ですが、料理の質、空間の特別感、非公開施設であることなどを踏まえると、むしろ妥当またはそれ以上の価値があると感じる人も少なくありません。パーク内では味わえない落ち着いた時間と、特別なホスピタリティが得られる点も魅力です。

ただし、料金にはサービス料や消費税が含まれていない場合もあるため、実際の支払額は多少上乗せされるケースがあります。また、予約方法が限られているため、食事の金額よりも「そもそも入店できるかどうか」のハードルのほうがはるかに高いという点も特徴的です。

このように考えると、クラブ33のランチ料金は“単なる食事代”ではなく、“特別な経験”を購入していると捉えるべきでしょう。価格だけを見るのではなく、空間の希少性や限定性に価値を見出すことが、この場所を本当に楽しむための視点になります。

ドレスコードに注意

ディズニークラブ33を訪れる際には、通常のパーク内レストランとは違い、ある程度のドレスコードが求められます。これは施設の性質上、フォーマルかつ特別な空間として整えられているためで、場の雰囲気にふさわしい服装を意識することが大切です。

まず、Tシャツやジーンズ、サンダルといったカジュアルすぎる格好は避けるのが無難です。特に男性であれば、襟付きのシャツやジャケットスタイルが望ましく、女性の場合はワンピースやスカートスタイルなど、スマートカジュアル以上の装いが適しています。とはいえ、格式の高い高級レストランほどの厳格なルールはありませんが、場の空気を壊さない「上品さ」は求められます。

一方で、ディズニーランドというテーマパーク内にある施設であるため、完全にフォーマルなスーツやイブニングドレスまでは必要ないというのもポイントです。むしろ「上品なきちんと感のある服装」が最も理想的だと考えられます。例えば、ポロシャツにスラックスや、シンプルなワンピースにカーディガンを合わせたような、やわらかい清潔感のある服装が好まれる傾向にあります。

靴に関しても注意が必要です。ビーチサンダルや極端にラフなスニーカーは避け、レザーシューズやきちんとしたパンプスが望ましいです。また、パークで遊んだあとに訪れる場合は、着替えを持参するゲストも多く、ロッカーやホテルで着替えてから入店するスタイルも一般的です。

特に注意したいのは、ディズニーキャラクターのフルコスチュームや仮装衣装です。ハロウィン期間などであっても、クラブ33では節度ある装いが求められるため、こうした衣装での入店は控える必要があります。ドレスコードを無視した場合、入店自体を断られることもあり得るため、事前に同行者と服装を確認しておくことが大切です。

このように、クラブ33では他のレストランとは異なる“特別な空間”であることを踏まえ、服装にも配慮する姿勢が求められます。服装の選び方ひとつで、体験の質が大きく変わることもあるため、あらかじめ心構えをしておくことで、より満足度の高い時間を過ごすことができるでしょう。

初期費用はいくらぐらい?


ディズニークラブ33の会員になるためには、かなり高額な初期費用が必要とされています。現在では新規会員の募集は行われておらず、過去の情報や関係者の証言などから推測するしかありませんが、かつて募集されていた時期の資料などによると、初期費用は数百万円単位であったとされています。

具体的には、企業向けに募集されたプランの一例で、入会金が約200万円から300万円、さらに年会費として同様に100万円以上が必要だったという話が一般的に知られています。個人向けの会員制度はさらにハードルが高く、紹介制での入会が前提であったため、金銭的な条件に加えて信用や社会的地位も求められました。

この初期費用には、単に会員証を得るためだけでなく、クラブ33の施設維持費や、会員向けの特別サービスを含むさまざまな費用が含まれていたと考えられます。会員になることで、東京ディズニーランドの中でもっとも特別な空間へのアクセス権を得ることができるのですから、費用が高額であること自体はある意味自然なことだと言えるかもしれません。

また、法人会員制度では、入会金に加えて数年間の契約期間が必要となるケースもあり、トータルの支出額が1000万円を超える場合もあったと伝えられています。さらに、契約後も定期的な更新が必要で、その都度追加費用が発生することもあったようです。

一方で、クラブ33のような特別な施設に対して「費用をかけること=特権」と考える富裕層や企業が多かったため、この高額な初期費用はむしろステータスとして捉えられていた側面もあります。これは、単なる高級レストランの会員権とは異なり、ディズニーというブランドの中枢に触れる機会を得られる“希少な権利”だったからです。

このように、初期費用は一般的な感覚からすれば非常に高額ですが、それだけにクラブ33の持つ特別性や閉鎖性が維持されてきたとも言えます。金額の正確な内訳は公開されていないものの、過去の情報をもとにすれば、入会に必要な初期投資は数百万円から、場合によってはそれ以上を見積もっておく必要があると考えておくとよいでしょう。

会員権の値段の目安とは

ディズニークラブ33の会員権は、一般的な“購入できる商品”とは異なり、市場に出回ることはまずありません。そのため、明確な値段や販売価格が存在しないのが実情です。ただし、過去に新規会員の募集が行われていた時期の情報や、関係者からの証言をもとにした金額の目安がいくつか残されています。

おおよその目安として、クラブ33の会員権は法人・個人問わず、数百万円以上の費用が必要だったとされています。中でも法人向けのプランでは、契約初年度に必要な入会金が200万円から300万円、年会費が100万円前後とされていました。これらを合計すると、初年度だけで最低でも300万円以上の出費が必要だったということになります。

また、会員権は一度入手すれば永久に使えるものではなく、一定の更新期間が設けられていたケースが多いようです。その都度、契約更新の際には別途費用が発生していたとされ、単発で完結するような単純な制度ではなかったことがうかがえます。さらに、会員の人数自体が非常に限られており、新規募集が停止されている現在では、既存の会員枠が空かない限り新たに会員になることはほぼ不可能です。

ここで重要なのは、クラブ33の会員権には転売や譲渡が原則として認められていないという点です。他の高級会員制クラブとは異なり、「会員権を買う」「売る」という取引ができないため、実質的には金銭だけでは手に入らない存在となっています。もし第三者から会員権を譲ってもらうことができたとしても、それはクラブ33の規約違反にあたる可能性があり、結果的に入会が取り消されるリスクもあります。

さらに、過去には一部のクレジットカードの最上位ランク(例えばJCBザ・クラス)の特典として、抽選でクラブ33の利用権が与えられることもありましたが、それもすでに終了しています。つまり、現在においては「お金を払って買える会員権」という意味では、実質的に存在していないと言える状況です。

このように、会員権の値段は“目安”こそ存在するものの、現在では金額よりも入会ルートそのものが希少であり、手段を選べないほど入手困難です。もし新たに募集が再開されたとしても、そのときには過去よりさらに高額な条件が設定される可能性も十分にあるでしょう。クラブ33の特別性を維持するために、会員権の入手が限られていること自体が、施設の価値を高めている大きな要素と言えます。

ディズニークラブ33に入るための条件

この章のポイント
  • 一般人が入るには?
  • 有名人や芸能人の会員は?
  • 閉店の噂の真相

会員になるにはどうする?


ディズニークラブ33の会員になるには、誰もが応募できるような一般募集の仕組みは存在していません。過去には法人向けの新規会員募集が行われていた時期もありましたが、現在は新規受付を停止しており、既存の会員がそのまま継続して利用しているか、ごく一部の紹介制によってのみ入会が認められる状態となっています。

もともとクラブ33の会員制度は、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの関係企業、スポンサー、あるいは社会的地位の高い個人に限定された非公開のシステムでした。新規に会員となるには、まずすでに会員である人物からの「推薦」が必要となり、さらに審査を経て入会が許可される仕組みが取られていたとされています。

この審査は単なる経済力のチェックだけではありません。職業、社会的信用、過去の経歴などを含めた総合的な評価がなされると言われており、誰かの紹介があってもすぐに入会できるとは限らない点が特徴です。また、法人枠であっても、ある程度の業績や企業規模が求められ、単にお金を支払えば入れるという単純なものではありませんでした。

加えて、会員数そのものが非常に限られており、仮に誰かが退会してもすぐに新しい会員を受け入れるという運用はなされていません。そのため、新規入会のチャンスがあるとしても、それは数年に一度あるかどうかのレベルです。

このような背景から、現在クラブ33の会員になるには、まず既存会員との非常に強い信頼関係を築いておく必要があります。しかも、その信頼を通じて紹介され、かつ厳格な審査を通過しなければなりません。この仕組みによって、クラブ33は高い特別性と静謐な空間を維持し続けているのです。

つまり、表向きの手続きや申込窓口がない以上、「どうすれば会員になれるか」という問いに明確な答えはありません。それこそが、クラブ33という存在が多くの人の憧れとなる所以なのです。

一般人が入るには?

クラブ33は完全な会員制施設であるため、一般の人が自由に入店することは基本的に不可能です。しかし、過去には一般人でも「特別な方法」を使えば一時的に入店できた時期がありました。代表的な例が、JCBが発行していたブラックカード「JCBザ・クラス」の特典として、抽選でクラブ33への招待があったことです。この特典は2019年で終了しましたが、それまでは唯一とも言える“公的に開かれた入り口”でした。

現在、一般人がクラブ33へ入るために残されたルートは、会員の「同伴者」として招待される方法だけです。つまり、自分自身が会員でなくとも、既存会員と直接のつながりがあれば、招かれる形でクラブ33を訪れることが可能です。これもまた非常に狭き門であり、そもそも会員の多くが企業経営者や社会的に立場のある人物であることを考えると、そのような人脈を築ける時点でごく限られた人にしかチャンスはないと言えるでしょう。

また、オリエンタルランド関係者や取引先の一部企業では、業務の一環としてクラブ33に招待されるケースがあります。たとえば、長年スポンサー契約を結んでいる企業の役員や、特定のプロモーションに関与した担当者などが対象となることがあります。ただし、これもあくまで業務上の付き合いによるものであり、一般人としてその立場に立つのは極めて難しいのが実情です。

SNSやインターネット上では、「クラブ33に入った」「会員に連れて行ってもらった」という投稿が話題になることがありますが、その多くがごく稀な機会に恵まれた一例であって、再現性はありません。特別な事情やつながりがなければ、誰でも簡単に利用できるような施設ではないことは明らかです。

このように、一般人がクラブ33に入るには、会員との強い信頼関係を築くか、企業活動の中で偶然チャンスが巡ってくるのを待つしかありません。入店そのものが“夢のような出来事”と称されるのも無理はなく、だからこそクラブ33は「幻のレストラン」として語り継がれているのです。

株主なら入れる?


「株主ならクラブ33に入れるのでは?」という疑問を抱く人も多いようですが、実際には株を保有しているだけでクラブ33を利用することはできません。オリエンタルランド(東京ディズニーリゾートを運営している企業)の株主であっても、クラブ33に関する特別な優待や入店権利は一切提供されていません。

現在、オリエンタルランドの株主優待制度には「パークチケット」や「商品券」などが含まれているものの、クラブ33に関しては全く触れられておらず、過去にもそのような制度が設けられたことは確認されていません。つまり、いくら大量の株を保有していても、クラブ33の利用には直結しないのが現実です。

一方で、企業としてディズニーと深い関係を持っている大手スポンサー企業であれば、特別な会員権を有している可能性があります。こうした企業の役員や関係者が業務の一環でクラブ33を利用することはありますが、これも一般株主とはまったく性質が異なるものです。つまり、株式を所有しているというだけでは、クラブ33との接点はまったく生まれないということになります。

また、インターネット上には「オリエンタルランドの大株主になれば入れる」という誤情報も見受けられますが、こうした噂に根拠はありません。株主であるかどうかは、ディズニーリゾートにおいて一定のメリットをもたらすことはあっても、それがクラブ33の利用に結びつくことはないのです。

そのため、もし「株主になれば入れる」という情報をうのみにして行動してしまうと、期待外れに終わる可能性が高いです。会員制クラブとしての原則が強く守られている施設である以上、株主であっても例外とはなりません。

このように、クラブ33は株主優待や株式保有の有無とは完全に切り離された世界です。投資的なアプローチでは手が届かない場所だからこそ、その存在には一層の希少価値と夢が詰まっているとも言えるでしょう。

有名人や芸能人の会員は?

ディズニークラブ33には、有名人や芸能人が会員として登録されているという噂がたびたび語られています。これについて公式な発表は一切ありませんが、過去には一部の著名人がクラブ33を訪れたとされる目撃情報や関係者の証言が、SNSやメディアを通じて断片的に広まってきました。ただし、これは「会員である」ということと「利用したことがある」という事実が必ずしもイコールではないため、混同しないよう注意が必要です。

実際、多くの芸能人や著名人は、自身が会員でなくとも知人や関係者の紹介を通じて、同伴者としてクラブ33を訪れているケースが多いと見られています。クラブ33は非常に限られた人しか出入りできないため、そこに出入りした事実だけで特別なイメージが強調され、「あの人は会員らしい」という噂が独り歩きすることも少なくありません。

芸能人の場合は、仕事の関係やテレビ番組の特別企画などで訪問することもあり、特にテレビ局や広告代理店がスポンサー企業の関係者とつながっている場合は、そのルートから入店できることも考えられます。しかし、それはあくまでも一時的な訪問であり、常に自由に出入りできる「正式会員」とは異なる立場です。

このような背景から、「有名人=会員」という単純な図式は成り立たないと言えます。むしろ、有名であっても会員権を得ることは非常に難しく、社会的信用や個人としての品格などが審査の対象になることを踏まえると、一般人よりも厳しい目で見られる可能性すらあるのです。

もちろん、誰が会員なのかという情報自体が非公開である以上、真偽を確認することはできません。ただ、少なくともクラブ33は「誰でもお金と知名度で入れる場所」ではないという点を理解しておく必要があります。こうした非公開性と徹底した管理体制こそが、クラブ33の特別感を維持している要素の一つなのです。

終了した理由とは?


「クラブ33が終了した」「サービスが終わった」という情報が広まった背景には、特定の制度やサービスの終了が大きく関係しています。特に影響が大きかったのは、JCBのブラックカード「JCBザ・クラス」の会員向けに提供されていたクラブ33利用特典が、2019年をもって終了したという事実です。この出来事が一部で「クラブ33が終了した」という誤解につながったと考えられます。

この特典は、抽選によって当選したカード会員が、クラブ33でのランチまたはディナーに招待されるという非常に希少なものでした。一般人でも間接的にクラブ33を体験できる貴重な機会だったため、この制度の終了は多くのファンにとって大きな衝撃でした。結果的に、「クラブ33に行けなくなった=クラブ33が終了した」と誤って認識された可能性があります。

また、近年ではセキュリティや会員情報の管理がますます厳格になっているため、クラブ33に関する情報そのものがほとんど出回らなくなってきています。これにより、「最近は誰もクラブ33に行ったという話を聞かない」「もしかして閉鎖されたのでは?」といった憶測が広がりやすくなっているのも事実です。

しかし、実際にはクラブ33は現在も存在しており、限定された会員とその同伴者のみが引き続き利用可能な状態が維持されています。会員制度の変更や特典の見直しはあっても、施設そのものが終了したという事実は確認されていません。

つまり、「終了した」とされるのは一部の外部向けサービスであり、クラブ33の本質的な運営は続いているのです。この点を誤解しないようにすることで、クラブ33に関する情報をより正しく理解することができます。

閉店の噂の真相

クラブ33に関して「閉店したらしい」「もう営業していない」といった噂がインターネットやSNSを中心に広がることがあります。しかし、こうした噂の多くは事実に基づいたものではなく、限られた情報しか出回らないことによる誤解や憶測から生じたものです。

まず、クラブ33はもともと「非公開施設」であるため、一般向けに営業時間や定休日がアナウンスされることはありません。そのため、利用したという情報が見当たらない、あるいは紹介記事が出てこないといった状況が続くと、「営業していないのでは?」という印象を持たれやすくなります。

さらに、近年では一部の外部向け特典(例:JCBザ・クラスの会員向け抽選)などが終了したことで、実際にクラブ33を訪れる機会が減った人が増え、それに伴って「閉店したらしい」という噂が流れるようになりました。しかし、現時点では公式に「閉店」したという発表は一切なく、施設自体は今も稼働していると考えられています。

前述のとおり、クラブ33は招待制・会員制という特殊な形態のため、一般人が頻繁に利用することはできません。そのため、自然と外部に出る情報が少なく、施設の運営状況についても非常に分かりづらいのが現実です。

このように、閉店の噂が出てくる背景には、クラブ33の情報非公開体制と、過去の特典制度の終了という二つの要因が重なっています。表に見えないからこそ、多くの人が不安や誤解を抱いてしまうのは仕方のないことかもしれません。

ただし、現状では「閉店した」という確かな証拠や報道は一切存在しておらず、現在も特別なルートを通じて利用されていると考えるのが妥当です。噂に惑わされず、冷静に事実を見極めることが大切です。

「最悪」と言われる理由


クラブ33のように高いステータスを持つ施設であっても、「最悪だった」という評価が一部で見られることがあります。こうしたネガティブな声は少数ではありますが、なぜこのような意見が出てくるのかを考えると、いくつかの要因が浮かび上がってきます。

一つは、利用者の「期待値が極端に高くなりすぎていた」ケースです。クラブ33は長年“夢のようなレストラン”として紹介されてきたため、そのイメージが膨らみすぎてしまい、実際に訪れた際に「思ったより普通だった」「料理の内容が価格に見合わない」と感じる人もいます。もちろん料理の質や空間の特別さは保たれているものの、人によってはその違いに気づきにくいこともあり、期待と現実のギャップから不満が生まれてしまうのです。

また、サービス面に対して厳しい目を持つ人も一定数います。クラブ33のキャストは丁寧で洗練された接客を行っていますが、相手の価値観や細かな要望に合わなければ、「対応が冷たかった」と感じてしまうこともあるでしょう。特に、初めて訪れた人が緊張から過度な期待をしてしまい、思い通りにならなかった場合には、感情的に「最悪だった」と評価してしまうこともあるかもしれません。

さらに、同伴者として利用した人の中には「居心地が悪かった」「服装について注意された」といった経験を挙げる人もいます。クラブ33はあくまで格式の高い会員制施設であるため、マナーやルールに敏感です。これに対して「厳しすぎる」「堅苦しい」と感じた場合、それがネガティブな印象につながることがあります。

こうした意見はごく一部のものであり、多くの人にとっては特別で満足度の高い体験となるのがクラブ33です。しかし、それぞれの感じ方や事前情報の受け取り方によって、意見が分かれることは避けられません。

このように、「最悪」と言われる背景には、過剰な期待や文化的なギャップ、あるいはサービスに対する感受性の違いが関係していると考えられます。一部の声だけに惑わされるのではなく、実際の評価は利用者それぞれの視点によって大きく変わるという点を理解しておくとよいでしょう。

ディズニークラブ33についてのまとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • ディズニークラブ33は東京ディズニーランド内の完全会員制レストラン

  • 一般のゲストは利用できず、招待や紹介がないと入れない

  • ワールドバザール内の目立たない扉の奥に存在する

  • 店内ではアルコールを含む本格フレンチのコース料理が提供される

  • シンデレラ城やパレードを望む特別な眺望を楽しめる

  • 店内限定のクラブ33グッズが購入できる

  • ロゴ入りのマグカップや高級食器などコレクター人気が高い

  • ランチ料金は1人あたり15,000〜25,000円程度が相場

  • ドレスコードはスマートカジュアル以上が求められる

  • かつてはJCBザ・クラスの特典で一般人にも抽選利用のチャンスがあった

  • 会員になるには紹介制や法人枠での厳格な審査が必要

  • 株主優待ではクラブ33へのアクセスはできない

  • 有名人の目撃情報はあるが、正式な会員かは不明

  • 閉店の噂はJCB特典終了などによる誤解で、施設自体は継続中

  • 「最悪」とされる口コミは過度な期待とのギャップが原因のことが多い

千葉県の観光情報

ディズニークラブ33のような特別な体験を求めてディズニーランドを訪れる方にとって、周辺エリアもまた魅力的な観光スポットの宝庫です。東京ディズニーランドがある舞浜エリアを中心に、千葉県内にはファミリー層からカップル、観光通まで楽しめる場所が数多く存在しています。

例えば、舞浜駅直結の「イクスピアリ」は、ショッピングや映画、カフェ、レストランが一体となった複合施設です。テーマパークの喧騒から少し離れて落ち着いた時間を過ごすのにぴったりな場所で、ディズニーの世界観を引き継いだ華やかな空間が広がっています。

自然を感じたい方には、すぐ近くの「葛西臨海公園」や「葛西臨海水族園」がおすすめです。東京湾を望む広々とした公園ではピクニックや散歩が楽しめ、水族館ではマグロの群泳や美しい海の生き物たちに出会えます。小さなお子さんがいるご家庭にも人気です。

もう少し足をのばすなら、「ふなばしアンデルセン公園」も見逃せません。童話の世界を再現した建物や自然体験エリア、広大な芝生などが整備されており、まるで絵本の中に入り込んだかのような時間を味わえます。

ショッピングが目的なら「三井アウトレットパーク幕張」も有力候補です。多彩なブランドが並ぶ店舗街は屋外型で開放感があり、ディズニーとはまた違った雰囲気の買い物体験が楽しめます。グルメスポットも充実しており、休憩がてらの食事も充実しています。

歴史や文化に触れたい方は、千葉市や市川市方面にある歴史的建造物や美術館、科学館もおすすめです。中でも「千葉ポートタワー」から望む湾岸の景色や、「千葉県立現代産業科学館」での展示体験は、子どもから大人まで学びと発見のある時間が過ごせるスポットとして人気です。

これらの観光地は、ディズニークラブ33のように「特別感」や「非日常性」を求める方にとって、滞在中の満足度をさらに高めてくれることでしょう。テーマパークだけにとどまらない千葉の魅力を、ぜひ余すことなく楽しんでください。

筆者からの一言

ディズニークラブ33について初めて知ったとき、まさか本当に東京ディズニーランドの中にそんな“秘密の場所”があるとは思ってもいませんでした。長年ディズニーファンを続けてきた私ですが、初めてその存在を聞いたときは半信半疑で、地図にも載っていないという情報にますます興味が湧いたのを覚えています。

実は数年前、運よく会員の知人に声をかけてもらい、クラブ33を訪れる機会に恵まれました。そのとき、思わずやってしまったのが服装のミスです。いつものパークスタイルでラフな服を着ていたのですが、ギリギリのところでドレスコードに引っかかりそうになり、急いでホテルで着替える羽目になりました。あのときは本当に焦りました。あらかじめしっかり情報収集しておくことの大切さを痛感しました。

クラブ33は、ただ豪華なだけではなく、ディズニーの理念やおもてなしの心が凝縮されたような場所です。行ける機会は限られていますが、だからこそ、事前にどんな場所かを理解しておくことで、実際に訪れたときの感動や満足度も格段に高まります。

この記事を通じて、これからクラブ33に憧れる人や情報を探している方にとって、少しでも有益な手がかりとなれば幸いです。私のような失敗をせず、皆さんが最高の体験を得られることを心から願っています。